こんにちは。
レザークラフトをしているとたくさんの刃物を使いますよね。革包丁やカッターをはじめ、菱ギリや菱目打ち、ハトメポンチなんかも刃物です。
そしてそれらを使う上では切れ味をキープする「研ぎ」は欠かせません。
しかし研ぎは方法を誤ると逆に刃を傷めてしまうので、躊躇したり抵抗感を感じたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし本日ご紹介するピカールケアーは刃を傷めることなく誰でも使えるすごくお手軽なアイテムなので、初心者の方も安心して使用いただけます。
使い方や注意点、青棒との使い分けまでまとめましたので、ぜひご覧になってください!
ピカールケアーが日常メンテナンスに最適!
さっそくですが、こちらがピカールケアーです。
チューブに入っていて、歯磨き粉のように練り出して使います。粘度はクリームくらいでしょうか。
液体タイプなどもあるようですが、革に塗ると使いやすいのでレザークラフトにはこちらのチューブタイプをおすすめしています。
ピカールケアーは金属研磨剤なのですが、粒子が非常に細かく仕上げの仕上げに使うようなアイテムです。
研磨剤と言うよりは磨き剤と言った方が近いかもしれませんね。
レザークラフト用品に限らず家にある金属の手入れにも普通に利用できます。これで家の鍵を磨くとピカピカになります(笑)
そんなピカールケアーなので、よほど雑に使わない限り刃を傷めることはほぼないと思います!
むしろ「ちゃんと効果あるの?」と思われるかもしれません。
しかし安心してください、ちゃんと効果があります!
試しにそろそろ折るタイミングかな?というカッターに使っていただければ、そこそこ切れ味が戻っているのを実感いただけると思います!
目には見えないレベルで欠けたり汚れが付いたりしている刃をピカールケアーが整えてくれて、ある程度切れ味を復活させてくれます。
逆に言えば本格的な研ぎが必要な段階の刃に対しては効果が見込めません。
あくまで「ちょっと切れ味が悪くなってきたかな?」と感じた時や、「プレゼント用に作品を作るから気合を入れるぞ!」という日常的なタイミングで使われることを想定していますので、その点はじめにご承知おきください。
ピカールケアーの使い方
ピカールケアーの使い方ですが、端切れ革のトコ面にピカールケアーを適量取り、刃を擦りつける・撫でつけるようにして磨いていきます。
スライドさせる方向は刃と逆の方向、また両面磨いて目に見えないバリを取ることを忘れないように気を付けてください。
ピカールケアーの注意点
上で記載した本格的な研ぎが必要な刃物には向いていないという点に加えて、以下2つ注意点としてご認識ください。
柔らかい鋼材には効果が薄い
もちろん例外もあると思いますが、一般的に柔らかい鋼材でできた刃はピカールケアーを使っても効果が得づらいです。
とは言っても鋼材の違いなんて多くの方はよくわからない(私もです)と思いますので、基本的には価格が安すぎる刃物には効果が薄いかもという認識でいていただければ大丈夫だと思います!
実際私も1000円くらいの安めのヘリ落としをピカールケアーで研いでみたことがあるのですが、3000円くらいのヘリ落としと比べるとやっぱり効果が薄いなと感じました。
においに注意!
もう一つ注意点として、ピカールケアーは結構においがきついです。
いかにも金属的なにおいがするので、苦手な方は苦手かもしれません。
使う際は換気に気を付けることをおすすめいたします!
青棒との違い、使い分けは?
他にレザークラフトで用いられる研磨剤としては、以下のような『青棒』がよく上げられると思います。
こちらをトコ面に擦り付けてミシンオイルを垂らして使います。
違いは?
青棒とピカールケアーの違いですが、ピカールケアーの方が粒度が細かいです。
正確な数字は公表されていないようですが、番手で言えば青棒が3000番くらい、ピカールケアーが4000~5000番くらいだそうです。
使い分けは?
私はちょっとしたメンテナンスにはピカールケアーだけ、もう少し本格的に磨きたいときは青棒⇒ピカールケアーという風に使っています。
青棒も優秀な研磨剤なので単独で使っても十分効果があると思いますが、これが一番有効だと個人的に思っています。
また青棒はトコ面に擦り付ける+オイルを垂らすという手間が必要なのに対し、ピカールケアーは何の準備もなくサッと使えるので利便性にも優れています。
そのためやはりちょっとした手入れにはピカールケアー、ちゃんとしたメンテナンスには+青棒という形で使い分けていただくのがよいと思います!
まとめ
青棒はレザークラフトをする中でよく見かけるのでお持ちの方も多いと思いますが、ピカールケアーも同じかそれ以上に便利な研磨剤なのでぜひ1度試してみてください!
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