こんにちは!
革の裁断をしていると細かい箇所やキツいカーブを切り出すときに苦労することがあると思います。
そんなときに役に立つアイテムが『デザインナイフ』です!
デザインナイフはペーパークラフトに用いられることが多いようなのですが、実はレザークラフトにも役立てることができます。
今回はレザークラフト用おすすめデザインナイフについてご紹介させていただきますので、ぜひ試してみてください!
どのメーカーのデザインナイフがよいのか?
まずデザインナイフを販売しているメーカーについて、『オルファ』と『NT』の2社が有名だと思います。
この2社は以下の「カッター」や「別たち・革たち」の記事でも度々ご紹介させていただいている、身近な刃物を取り扱う二大巨頭とも言えるメーカーです。
そんな二大巨頭のデザインナイフから検討した結果、私は以下のNT社のデザインナイフを購入しました。
機能も見た目もすっきりシンプルで、加えて300円程度と非常に安価で手が出しやすかったというのも大きかったです。
しかしいざ使ってみると困ったことがありました。
こちらの製品は本体は鉛筆のように細くそれに比例して刃も非常に薄手だったので、力が入れづらく厚手の革の裁断に苦労したという点です…。
その分精密性はばっちりだと思うのですが、如何せん紙ならいざ知らず革を裁断するにはパワー不足感がありました。
1mmくらいの革なら問題ないと思いますが、1.5mm以上、特がっしりしたタンニン鞣しの革に使うには頼りないかな、というのが私の感想です。
その点を踏まえて別のデザインナイフに調整してみたのですが、これが大当たりだったのでぜひ皆さんにも試していただきたいです!
おすすめのデザインナイフはこちら!
さっそくですが、こちらのデザインナイフがおすすめです!
NT社と双璧をなすオルファ社の製品です。おすすめポイントは大きく分けて2つあります!
おすすめポイント
本体・刃ともにがっしりしている!
上記のNT社の製品と比べて、本体は太く刃も大きくしっかりしています。
さらにグリップ部がゴム素材となっているので力を入れやすく、厚手の革の裁断も可能です!
刃の種類が豊富でいろいろな使い方ができる!
こちらの製品には何種類もの替刃を装着することができ、多様なシーンで活躍することができます(詳細は製品ページをご参照ください)。
さすがプロと名の付くだけありますよね…!
ただそんなに種類があってもどれを使えばいいかわからないということもありそうなので、私のおすすめを2つご紹介します!
まずはこちらの「直線刃」です。
スタンダード刃よりさらに鋭角になっており精密作業に特化した刃なので、細かい部分の切り出しに使うのであればこちらはおすすめです!
ただ鋭角な分安定性には少し欠けるので、ぜひスタンダード刃と使い比べてみてご自身に合った方を見つけてみてください。
次にこちらの「細平刃」です。
細平刃は押し込んで裁断するための刃で、突きのみの代用としてギボシ装着に必要な切れ込みを入れたり、マグネットの足を差し込むための穴あけなど地味に活躍します!
似た形で太めの「平刃」という製品もあるのですが、より細かい作業ができる細平刃の方が個人的におすすめです。
ちょっといまいちなポイント
上記オルファ社の製品は素晴らしいのですが、強いて挙げるとすれば1つだけいまいちなポイントがありまして…、ずばり価格です。
多機能なので仕方ないと思うのですが、NT社の3倍ほどの価格です。
それでも1000円しないので全然高価ではないのですが、メインで使用するカッターよりも値が張るのでもう少し気軽に試せる価格だとより最高だったと思います…!
おまけ:リミテッドシリーズとの違い
最後におまけですが、オルファ社デザインナイフには「リミテッドシリーズ」のものもあります。
リミテッドシリーズは価格は通常のものと比べほんの少し高くなる程度ですが、ブラックとシルバーが基調となり高級感が増します。
私もよくある黄色の配色よりリミテッドシリーズの方が好みなので、カッターはリミテッドシリーズのものを愛用しています。
ではなぜデザインナイフはリミテッドシリーズを選ばなかったのかというと、ずばり「素材」です!
リミテッドシリーズのカッターは金属と見せかけてプラスチック(樹脂?)なので、通常モデルと変わらず軽くて使いやすいです。
しかしデザインナイフは本物の金属となるようで、その分高級感も増しますが重量も増加してしまうようなのです。
細かい点かもしれませんが、私は軽い方が使いやすいと感じるタイプなので通常モデルを選びました。
また通常モデルには以下のように「転がり防止のストッパー」があるのですが、リミテッドシリーズにはないようです。
滅多にないと思いますが、机から転がり落ちて足に刺さる…なんてことにならないためにもあった方が安心かなと思っています。
ですがリミテッドシリーズもホビーのこ刃やプラ用等の一部の刃を除き基本的に使える刃の種類は同じようなので、高級感や金属の堅牢性を求める方にはリミテッドシリーズもおすすめです!
まとめ
デザインナイフは1本持っていると痒いところに手が届くような使い方ができて非常に便利ですので、お持ちでない方はぜひチャレンジしてみていただけると嬉しいです!