【レザークラフト】お手軽なヘリ落としの研ぎ方をご紹介!

レザークラフト

こんにちは!

レザークラフトに使う刃物の中で、研ぎにくい・研ぎ方がわかりづらいものと言えば「ヘリ落とし」ではないでしょうか。

刃が小さく独特な形状をしているのに加え専用の研ぎ具などもないので、私も始めたての頃は苦労したのを覚えています。

そこで今回は私が実践しているヘリ落としの研ぎ方をご紹介させていただきます!

ヘリ落としの研ぎ方は十人十色でこれが正解というものはないのですが、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。

ぜひ自分の中でのベストな研ぎ方に辿り着けるよう、いろいろ試行錯誤してみてください!

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ヘリ落としの研ぎに使う道具について

本記事では以下の道具を使ってヘリ落としの研ぎ方を紹介していきます。

  • ヘリ落とし
  • 革の端切れ
  • 縫い糸
  • ピカールケアー

ヘリ落としの研ぎ方!

端切れにピカールケアーを適量取る

まず革のトコ面側にピカールケアーを適量取ります。

ピカールケアーについては以下の記事で詳しく紹介していますのでよかったら合わせてご覧ください。

糸にピカールケアーを塗りつける

糸を適度な長さに切って、ヘリ落としを使ってピカールケアーを塗って馴染ませます。

糸は私は普段の製作に使っているビニモMBTをそのまま使っていますが、エスコードなどの麻糸の方がピカールケアーの馴染みがよくさらに効果的かもしれません。

糸の上で刃を研ぐ

糸にヘリ落としの刃の部分を乗せ、押すのではなく引いて刃を研ぎます。研ぐというよりも磨くと言う方が近いかもしれません。

刃周囲の凹凸に糸を合わせて上手く刃に糸が接するようにします。

反対側も研いでバリを取る

目には見えないレベルですが、刃の下側を研いだことによって上側には「バリ」が出ています。

このバリを取ってやることが切れ味復活に重要です。

今度はヘリ落としを動かすのではなく糸を持って動かすことで、刃の上側も同様に研いでいきましょう。ヘリ落としを何かで固定すると作業しやすいです。

あとはピカールケアーが残らないようへり落としを綺麗に拭き取って終了です!

とても簡単なメンテナンスですが、これだけで切れ味が落ちたかな?と言う程度の状態であれば解消できると思います。

ヘリ落とし研ぎの注意点!

ヘリ落としを研ぐ上でご注意いただきたい点が2つあります。

しっかり研ぎたい場合は青棒や耐水ペーパーで!

1つ目はピカールケアーは非常に粒度が小さいため、本格的な研ぎには適していないということです。

よりしっかりメンテナンスしたい場合は上記工程のピカールケアーを青棒(+ミシンオイル)に変えての作業をおすすめいたします!

それ以上にしっかり研ぎたい場合は細目(2000番くらい)の耐水ペーパーにミシンオイルもしくはピカールケアーを塗布して使うとよいです。

ただし耐水ペーパーは青棒やピカールケアーと異なり、注意しないと刃を傷める可能性があります。

特に上記の要領そのままで耐水ペーパーを使うと刃の周辺部分が擦り減ってしまいますので、刃部分のみに耐水ペーパーが接触するように一工夫が必要です。

耐水ペーパーの下にピアノ線を敷いて刃のみが触れるよう凸を作ったり折って使用したり等で、必ず刃以外の部分が耐水ペーパーに触れないように気を付けてください。

初めて実施する際はできれば不要なヘリ落としを使って研磨の感覚や力具合を掴んだ上で本番に移ることをおすすめいたします!

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切れ味が復活するのは中級ラインの製品から!

2つ目はヘリ落としの研ぎにはヘリ落としの品質が大きく関わってくるという点です。もっと詳しく言えば刃に用いられている鋼材の強度です。

安いヘリ落としは鋼材が柔らかいものが多く研ぎに適していないので、ある程度消耗してしまうと復活させることは難しいです。
これは研磨剤や技術の問題ではなくヘリ落としそのものの問題なので我々使用者にはどうしようもないことなのです…。

ではどんなヘリ落としなら研ぎで切れ味を復活させられるのかと言うと、だいたい3000円前後のものからだと個人的には思っています。

ヘリ落としは大きく分けて安いもの(1000円前後)、中くらいのもの(3000円前後)、高いもの(6000円以上)の3段階くらいグレードがあるのですが、3000円くらいのものから硬い鋼材が使われていてメンテナンスすることで長く使用できるものが多くなってくると思います。

レザークラフトの道具は安くても仕立てたり一工夫したりすることで十分使えるものが多いのですが、へり落としだけは品質と値段が直結している印象です…。

しかし1万円前後するような高級品まで行ってしまうと、実用性と言うよりは趣味やこだわりといった要素が大きいと思います。

高価なだけあっては切れ味は中級ラインをさらに上回るのですが、差額は切れ味よりもどちらかと言えばデザインや持ち手に高級木材が使用されているといった要素に起因するところが大きく、そういった点にこだわりがないのであれば3000円程度の中級ラインで実用性は十分かなと個人的には考えています。

私は以下の「マスターへり落とし」という製品を愛用しているのですが、こちらは中級ラインの中でも特におすすめです!

ハイス鋼という硬い鋼材が使われており切れ味は抜群で、メンテナンスすることでしっかり復活させることが可能です。

また先端の形状がシンプルで使いやすい&研ぎやすい点も個人的に一押しポイントです。

残念なポイントを挙げるとすれば、付属の研ぎ棒が刃に対して全然サイズが合っていないことでしょうか…。

それを含めても2000~3000円クラスのへり落としは何本か使ってみたのですが総合的にマスターへり落としが最高でしたので、エントリークラスからステップアップを検討している方はぜひ試してみていただきたいです!

まとめ

へり落としはレザークラフトQOLに大きく影響するツールだと思うので、最初は1000円程度のものでもできれば早い段階で中級ラインを使用してみることをおすすめいたします。

メンテナンスのノウハウも身に付きますし何より製作物のクオリティアップに繋がりますので、ぜひ挑戦してみてください!

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