【レザークラフト】トコノール?トコフィニッシュ?トコ面処理剤の選び方!

レザークラフト

こんにちは!

レザークラフトをする上で欠かせないアイテムの一つに、「トコ面処理剤」があります。

トコ面とは革の裏側の毛羽だった繊維質の面のことです。ちなみに表側のツルツルな面は「銀面」といいます。
トコ面は毛羽だってザラザラしていて手触りがよくないので、薬剤を塗布して磨くことで滑らかに処理することが多いです(滑り止め代わりにしたり作風的にあえて処理しないこともあったりします)。

また革の断面である「コバ」を磨く際にも必要となるものなので、レザークラフトをやっている方ならほとんどの方が1つは持っているアイテムではないでしょうか。

そんなトコ面処理剤ですが、3種類ほどあるメジャーな商品のうちのどれかを使っている方がほとんどだと思います。

レザークラフトを始めようと思う方もきっとこの3種類の中からまずは選ぶことになると思うのですが、商品名が似ていたり違いがわかりづらかったりどれがいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は私が実際に使用した体験談に基づいて、製品ごとの違いや特徴をご紹介させていただきたいと思います!

なおそれぞれ成分の違いがあると思うのですが、私はそのあたり全くの素人なので化学的なことはなにもわかりません!
あくまで一個人が使ってみた上での使用感のご説明となることをあらかじめご了承ください。

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よく使われるトコ面処理剤3選

さっそくですが、今回ご紹介する3つのトコ面処理剤が以下となります。

1.トコフィニッシュ
2.トコノール
3.トコプロ

どれも名前に「トコ」が付いていてややこしいですよね…。

そして最初にお伝えしておきたいのですが、どの製品もトコ面・コバ磨きに対する効果に差はほぼありません!
どれも素晴らしい製品で、どれを使っても最終的に同じくらいの結果を得られます。

そのためどの商品を選ぶかは「仕上がりの好みや使用感の差」になると思います。

それらを踏まえてそれぞの特徴を順番にご説明させていただきます。
最後に私が使用している薬剤とその理由もご紹介しますので、よければ参考にしてくださいね!

①トコフィニッシュ

1つ目はトコフィニッシュです。

個人的に思うトコフィニッシュの特徴、メリット/デメリットは以下の通りです。

①滑らかでのびがいい
②価格が安い

①に関しては、個人的にトコノールは3製品の中でも最も水分量が多くのびがいいです。
広い面でもスムーズに塗り広げられるので、カバンなど大きな面の作業で強味をより実感できると思います。

②ですが、実は1g単価あたりは他の製品と大きな差はない(はず)です。
しかしトコフィニッシュは80gというちょうどいい容量で販売されており、商品価格も手を出しやすくなっています。
お試し用では少なすぎるけどまずは小さい商品から試してみたい、という方にはぴったりだと思います!

①透明なため量の微調整がしづらい
②大容量サイズがない

①はトコフィニッシュが3製品の中で唯一透明である点に由来します。
私はコバに薬剤を塗るときは主に指を使うのですが、透明だとどれくらい指に付いているか見づらいと感じます…。
またトコフィニッシュはトロトロとしているため、指に取る量の微調整も少し難しいです。
必要以上に薬剤をコバに塗ってしまうと余分な量をふき取る手間も発生しますし、最悪銀面にはみ出して染みになってしまいます。
コバへの薬剤の塗り方は人それぞれなので当てはまらない方もいるかもしれませんが、私はここが少し気になりました。

②ですが、トコフィニッシュは80gの1サイズしか用意されていません。
他2製品は大容量サイズが用意されているので、大量に準備する際のコストパフォーマンスはどうしても及ばないかと思います。

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②トコノール

2つ目はトコノールです。
恐らくですがトコノールは一番使われている方が多いのではないかなと感じていて、トコ面処理剤の定番です。

そんなトコノールの個人的に思う特徴、メリット/デメリットは以下の通りです。

①白色で適度な粘度がありコバに塗りやすい
②サイズ、カラーが豊富

①ですが、トコノールはトコフィニッシュと異なり白色であるため指に取った際の量が見やすいです(塗り伸ばすと無色になります)。
またトロトロではなくやや粘度があるので量の微調整もしやすいです。

②に関してはトコノールは通常サイズの120gに加えて、お試し用の20g、大容量の500gがあります。

▼お試し用(20g)


▼大容量(500g)

また白色(無色)だけでなく茶色と黒の3色展開されています。
私は白色しか使ったことがないので申し訳ございませんが体験談はないのですが、革に応じて使い分けることでより一層クオリティを高めることができるかもしれません。

①大きい面積に塗りづらい
②欠品しやすい

①はメリットの裏返しであるのですが、粘度がある分塗り広げやすさはトコフィニッシュに及ばないと感じます。
財布など小物ならそこまでデメリットに感じることはないと思いますが、カバンなど大きいものになると少し気になるかもしれません。

②ですが、トコノールは人気商品のため欠品しやすいです。特に大容量の500gは人気なようで、よく品切れしている印象です…。
120gでも趣味で使う分にはそこそこ持つと思いますが、本格的にカバンなどを作り始めると消費も早くなるので、欠品で手に入らないともどかしい思いをするかもしれません。

③トコプロ

3つ目はトコプロです。

3つの中では世に出て一番日が浅い製品のため、ユーザー数は一番少ないかもしれません。
そんなトコプロの特徴、メリット/デメリットはこちらです。

①トコフィニッシュとトコノールの中間のテクスチャ
②サイズ展開が非常に豊富

①について、一言で言えば白色かつのびがいいです。
トコフィニッシュとトコノールにはそれぞれ透明で見づらい、のびがよくないといった個人的に気になる点があるのですが、トコプロはその両方を解決してくれるテクスチャです。
白色(塗り広げると無色になる)なので見やすく、水分が多くサラッとした質感なので広範囲にも塗りやすいといういいところ取りの特徴を持っています。

②ですが、トコノールよりもサイズ展開が豊富です。
ミニ(50g)、小(100g)、中(500g)に加え、大(1kg)まで用意されています。
これからレザークラフトを始めようと思う方、趣味でやっている方、本格的に取り組んでいる方などいろんなユーザーのニーズに応えようという気概が感じられますね。
当然大容量なほど1gあたりの単価はお得になりますので、コストパフォーマンスもよいです!

①匂いがきつめ
②コバ処理に使うとツヤが出すぎる

①ですが、他製品2つと比べて少し匂いがきついと感じます。
薬品なので仕方ないことですが、もうちょっとマイルドになるといいなと思います。

②に関しては完全に好み・感じ方の問題になるのですが…。
トコプロでコバを磨いた場合、ツヤが出すぎてしまうと感じています。ツヤを出すためにコバを磨いているのに何を言っているんだと思われるかもしれませんが、自然なツヤではなくシャイニー感が強いというか…。
トコ面では特にそれは感じず、あくまでコバのみです。
トコプロは原料にワックスを含んでいるそうなので、それが原因なのかもしれませんね。

個人的な使い分けをご紹介

長々とご説明させていただきましたが上記はあくまで私の個人的な感想であり使用感や意見は人によって千差万別だと思うので、あくまで参考程度に感じていただけますと幸いです。

そんな前置きをさせていただいたところで、最後に私個人が実施している使い分け、使用方法をご紹介したいと思います。

私はトコ面処理には「トコプロ」、コバ磨きには「トコノール」を使用しています!

2つ使い分けるなんて面倒そうと思われるかもしれませんが、ぜひ最後までお付き合いください…!

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なぜトコ面処理にトコプロ?

トコ面処理にトコプロを使う理由ですが、のびがいい点と大容量サイズがあるからです。

私は財布など小物をメインで作ってはいるのですが、カバンやベルトなどそれなりに大きいものもちょこちょこと製作しています。
そしてそれらのトコ面処理にはやっぱりのびがいい製品が向いています。

となると候補はトコフィニッシュかトコプロなのですが、トコフィニッシュには80gサイズしかありません。
広い面に塗らなければならないのに80gはちょっと物足りないんですよね…。
というわけで1kgという特大サイズのあるトコプロを使用しています!

透明ではなく白色なので手や刷毛に付いている量が見やすいのも気に入っています。

▼トコプロ大(1kg)

なぜコバ処理にトコノール?

コバ処理にトコノールを使う理由は、上でご紹介させていただいた通りですが白色で適度な粘度があり、細いコバにも塗りやすいからです。

コバにはゴマ粒のような大きさで薬剤を取って乗せていくことになりますので微調整のしやすさは大事です。

トコプロはサラッとしていて微調整がしにくいのと、コバ処理時のツヤが好みではなかったのでコバ処理にはトコノールを使用しています。
トコノールでコバを磨くと自然なツヤが出ると個人的には感じています。

トコノールにも大容量サイズ(500g)がありますがコバ処理にはそこまで量は必要ないので、通常サイズ(120g)を使用しています。

私はこんな風にそれぞれのメリットを考えて使い分けていますが、レザークラフトを始めるという方や趣味でやっているという方は好みの製品1つでトコ面もコバも処理して全然問題ないと思います!

私の体験談や使い方が製品選びの一助になれば幸いです。

最後に

今回はトコ面処理剤について紹介させていただきました。

処理剤は個人の好みがすごく大切になってくると思いますので、私の体験談が皆さまのお気に入りの処理剤にたどり着く参考になれば幸いです!

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