こんにちは!
今回は私がレザークラフトで財布を制作する際のこだわりをお話しできればと思います。
財布は一番身近な革製品のひとつですし、小物ということでレザークラフトを始める際、財布制作を第一の目標として設定する方も多いのではないでしょうか。
私も例に漏れず理想の財布を作りたい!と思ってレザークラフトを始めました。
財布は二つ折りや長財布など形も様々ですし、収納力や機能性の追求で作り手の個性が強く出やすい小物だと思います。
自分で作った製品を販売する際も、財布がそのブランドの世界観に大きな影響を及ぼすと言っても過言ではないのではないでしょうか。
そんな財布について、私のこだわりをご紹介いたします。
財布のこだわりポイント
まず、財布に限らない私のレザークラフトのモットーが、
シンプルイズベスト!
です。
ありがちかもしれませんが、この一言に尽きます。
私は革そのものの質感とそれに伴う経年変化(エイジング)が好きなので、それを損なわないよう極力”銀面(革の表の滑らかな面)”に手を加えずシンプルに仕上げています。
例えばカービング(彫刻のように模様を刻む手法です)や刻印(ロゴだけでなく模様を付けるスタンプなども)等は、デザイン性に優れ技術的にも素晴らしいですが、私の作りたいものとは異なるため施していません。
これを踏まえた私のこだわりポイント3つがこちらです!
- パーツを減らす!
- 意味のない部分を作らない!
- 外側には何も付けない!
パーツを減らす!
これはシンプルさに繋がるという理由もあるのですが、耐久的な理由でもあります。
パーツの接合部分などはどうしても負荷がかかりやすく、長い間使用するとまずその部分から痛みやすいです。
当然ですが穴を空けたり縫製したりした部分は、何も手を加えていない状態より耐久性は劣ってしまいます。
極力上記のような手を加える箇所を減らすようにして、革そのものの耐久性を活かすよう心掛けています。
意味のない部分を作らない!
これもシンプルに繋がる要素ではあるのですが、本質は機能性にあります。
例えば財布を閉じるフタですが、ただフタであるだけではもったいないと思いませんか?
デザイン的にも構造的にも問題がないのならば、以下のように小銭を入れられるようにする等工夫をすればユーザー側の使い方の幅がさらに広がるのではと考えています。
やりすぎるとごちゃごちゃしてしまうので限度が必要ですが、プラスアルファの”役割”を持たせることで、コンパクト財布の容量が少ないという欠点をカバーできるようにしたいと思っています。
外側は何も付けない!
これは完全に個人の好みなのですが…。
財布の外側にカード入れや小銭入れがあるデザインも多いですが、私は何も付けずに完全に一枚の革だけで勝負したい!と思っています。
外装は一番目に触れる機会の多い言わば”財布の顔”なので、革大好き人間としてはその部分こそ革そのものを前面に出したい!と思ってそうしています。
また外装は手で触ったりカバンの中で動いたりと、外部と最も触れ合って経年変化する部分です。
それを味わうためにもやはり一枚革を採用したいと考えています!
最後に
以上が私が財布作りの上で心掛けているこだわりです!
大いに個人的な考えや趣味を含む事項のため理解されない部分もあるかと思いますが…。
こういった趣味全開で取り組める点もレザークラフトの醍醐味なので、理想の財布が見つからないという財布難民の方は、ぜひ挑戦していてはいかがでしょうか!
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