こんにちは!
みなさん、レザークラフトで使う接着剤(ボンドやのり)はどのようなものを選んでいますでしょうか?
製品の種類は多いですが違いがわかりづらく、これだ!と思えるものに出会うのはなかなか難しいジャンルかもしれません。
しかし私は幸運にも超おすすめな製品に早々に出会うことができ、今に至るまでずっと愛用しています!
本日はそちらの製品の紹介と、実際に私が使ってみて思う特徴を書いていきたいと思います。
接薬剤の種類について
まず初めにレザークラフトで使われる接着剤(ボンド)の種類についてご説明させていただきます。
経験者の方はご存知の方も多いと思いますので、早くおすすめを言わんかい!という方は読み飛ばしていただいて大丈夫です。
レザークラフトでは主に以下の2種類のボンドが使われます。
- ゴム系ボンド
- 白ボンド
ゴム系ボンド
ゴム系ボンドはその名の通り、ゴム素材が使われているボンドです。
以下のようにレザークラフト用として販売されている製品もありますが容量が多く価格もそれなりにするので、ある程度慣れた方向けかなと思います。
缶に入っているのでヘラで取りやすく塗りムラができにくいという大きな利点もあります。
逆に初心者の方向けとしては、以下のようなチューブタイプが価格も安くおすすめです。
レザークラフト専用ではないですが、まったく問題なく使用できます。
チューブから直接塗る(その後ヘラで広げる)ので量の調整が難しいというデメリットはありますが、レザークラフト専用製品ではない分ホームセンターや100均でも簡単に入手できるので非常にお手軽です。
ゴム系ボンドの特徴について、個人的に思うメリット、デメリットを以下にまとめます。
- 接着力が強い!
⇒白ボンドと比較して接着力が強いものが多い印象です。 - 手軽に入手できる!
⇒ネット、ホームセンター、100均など取り扱うお店が多いです。
- びよーんと納豆の糸のように伸びるので、気を付けないと手や周りのものにくっつく
⇒銀面にくっつくと綺麗にするのはなかなか難しいです。またのびがよくないので広い面に塗るのは大変です。 - 接着する両面にボンドを塗らないといけない
⇒白ボンドは片面でいいので手間がかかります。 - ボンドを塗った後数分程度乾かしてから接着する必要がある
⇒他の作業をしていればいいのですが、私のようにせっかちな方は気になるかもしれません。
正直私はデメリットの2つ目と3つ目に手間を感じてしまい、レザークラフト始めたての頃はゴム系ボンドが苦手で白ボンドを使っていました。
後述の白ボンドは多くの方が使った経験があると思うので、どちらかといえば初心者には白ボンドを個人的にはおすすめします。
白ボンド
白ボンドという名前だけを聞いてもピンとこないかもしれませんが、以下の黄色い容器の商品を使ったことはないでしょうか?
私は小学生の頃図工の時間などで使ったことがあり、これがレザークラフトにも使えるんだ!と驚きました。
こちら名前は木工用ボンドとなっていますが、まったく問題なくレザークラフトに使用できます。
むしろ以下のようなレザークラフト用の白ボンドもあるのですが、正直使っていて違いがわかりません…。
ですので初心者の方はまず黄色の木工用ボンドを試されてみることをおすすめします。
ネットでも買えますし、ホームセンターなどでも簡単に手に入ります。
白ボンドのメリットとデメリットは以下の通りです。
- のびがよくて塗りやすい!
⇒ベタベタしないのでヘラで簡単に塗り広げられます。 - 貼り付け後の修正ができる!
⇒即座に固まることがないので、貼り付けた後でも位置の微調整ができます。 - 手間がかからない!
⇒片面に塗るだけでよく、塗った後すぐに貼り付けができます。
- 固まるまでに時間がかかる
⇒特に立体的な箇所の接着の場合、はがれないようしっかり押さえておく必要があります。
以上のように個人的には白ボンドの方が癖がなくて使いやすいかなと思っています。
しかしあくまで個人的な意見ですので、ぜひトライ&エラーで自分に合う製品を探してみてください。
超おすすめのボンドがこちら!
お待たせしてしまいましたが、ここからは私が愛用しているボンドをご紹介いたします。
さっそくですが以下の「グルー21」でございます!
ただののりじゃんと思われるかもしれませんがとんでもないです!
非常に便利な製品で、いわばゴム系ボンドと白ボンドのいいところ取りの使いやすさです。
さっそくメリットとデメリットをご紹介させていただきます!
熱く語りたいポイントなので、まずは見出しのみでそれぞれ詳しく解説させていただきます。
- 速乾性なのですぐに固まる!
- 接着箇所を荒らす必要がない!
- 塗り口がヘラになっていて塗りやすい!
- 少し入手しづらい
メリット①:速乾性なのですぐに固まる!
本体に「速乾のり」と書いている通り、普通ののりと比べて固まるのが非常に速いです。
白ボンドの項目でも書きましたが以下の赤マル部分のように立体的な箇所の貼り付けを行う場合、白ボンドだと固まるまで時間がかかるので、革の弾力で接着面がはがれてしまうことが多々あります。
その点グルー21は貼り付けた後指でぎゅっと圧着すれば数十秒程度で、ちょっとやそっとでははがれないくらいに接着してくれます。
私はせっかちで1度作業を始めたらどんどん進めたいタイプなので、固まるまでに時間がかからないのは作業が捗ってすごくいいと思っています。
メリット②:接着箇所を荒らす必要がない!
ゴム系ボンドと白ボンドは革とボンドの結びつきを強くするため、接着箇所を荒らす必要があります。
何も処理していないトコ面ならそのまま使えますが、トコノール等で処理したトコ面や銀面はツルツルでボンドが革と絡みづらく接着してもすぐにはがれてしまうことが多いからです。
そのためドレッサーやカッター刃の背などでひっかいて面を荒らすのですが、なんとグルー21はツルツルのトコ面だろうが銀面だろうがそのまま塗るだけです!
これはボンドではなくのりという製品上の特徴なのかなと個人的に考えています。
ツルツルの紙に使うわれることが多いのりなので、ツルツル面に対しての使いやすさがしっかりしているのかもしれませんね。
また白ボンドと同じく片面塗布でOKで、塗った後すぐ貼り付けも可能です。
接着箇所を荒らす必要がない分、白ボンドを上回る使いやすさと言えるのではないでしょうか!
メリット③:塗り口がヘラになっていて塗りやすい!
以下の画像の通り、グルー21の塗り口はヘラ状になっています。
そのためチューブタイプのゴム系ボンドや白ボンドに比べて非常に塗り広げやすいので、小さな箇所であればさっと塗るだけで塗布が完了してしまいます!
ヘラに持ち替えて塗り広げるのは地味に手間がかかるので非常に便利です。
ただあくまでヘラ状になっていて塗りやすいというだけで完全にヘラが不要というわけではないです。
それなりの距離に塗り広げるとどうしても塗れてない箇所が出てきてしまうので、状況に応じて普通のヘラと併用するのがおすすめです。
デメリット:少し入手しづらい
製品としては個人的にパーフェクトと言っても過言ではないくらい気に入っています。
しかしそれ以外の要素で唯一1つ惜しいと思うのが入手しにくい点です。
ゴム系ボンドや白ボンドはホームセンターや100均で実店舗でも簡単に入手できますが、グルー21は実物を扱うお店を全然見かけずネットくらいでしか入手できないです。
大きい手芸店やホームセンターなどに行けばあるのかもしれないですが、少なくとも私は実物を販売しているお店に出会ったことはなくいつもネットで購入しています。
しかも困ったことにサイズの関係上ポスト投函できないので、宅配便サイズの送料がかかってしまうことが多いです。
本体は200円程度でお手頃なのに、その倍以上送料がかかってしまうのは少し痛いですよね…。
そのため私は以下「ぱれっと」さんなどレザークラフト製品全般を取り扱っているショップで他の製品とまとめて購入するようにしています。
この入手しづらい問題を解決するため以前1つ試してみたことがあるのですが残念ながらうまくいかなかったので、ここで失敗談として紹介させてください。
のりなんだから普通ののりでも代用可能なのでは?と思った私は使い切ったグルー21の容器に市販の普通の液体のりを入れて使ってみたのです。
結果は…大失敗です!
グルー21は「速乾のり」で普通の液体のりとはやはり違うようで、液体のりは革に塗っても乾くのが遅すぎて全然使い物になりませんでした。
ひょっとしたら市販の速乾液体のりなら上手くいくかもしれませんが私はまだ試していないので、勇気ある方がいらっしゃいましたら結果を教えていただけますと嬉しいです。
あともう1点、グルー21の最大の武器である使いやすさもだめだめでした。
速乾のりだけあってテクスチャが普通の液体のりとは異なり固めのようで、それを計算に入れた上で出口が設計されているようです。
そんなことをつゆ知らず普通の液体のり(グルー21よりさらさら)を入れてしまうと、ドバドバ溢れ出てしまい非常に残念な結果となりました…。
液体のりって塗り口にガーゼやスポンジ的なものがあってそれに含ませて塗る構造になっていることが一般的だと思いますが、それも考えられた上での粘度設定なんだなあと身を持って体感しました…!
結論を言いますとその辺で購入した液体のりをグルー21に詰め替えることは不可能なので、大人しく正規品を購入しましょう!
私の接着剤使い分けのご紹介
最後に私が使っている接着剤とその使い分けをご紹介させていただきます。
ズバリ私はグルー21と白ボンドの2種類を使っています!
グルー21についてはこれ以上の説明は不要かと思います。
私のメイン接着剤としていろんなシーンで使用しています!
では白ボンドはどのようなときに使うかと言いますと、縫い糸の始末に使うときです。
焼き止めをしないときは縫い終わった糸を短く切って接着剤で固めるのですが、その作業には白くて視認性が高く乾くと透明になる白ボンドが向いていると思います。
またカバンなど大きなものを作る際にも白ボンドは活躍します。
グルー21はのびのよさは白ボンドに劣りますし塗っている間に乾いてしまうので、広い面に塗るのは白ボンドの方が向いています。
加えてグルー21は容量が少ないので、広い面に使っていたらすぐになくなっていまいますからね。
上記のように私はグルー21と白ボンドを使い分けて作業をしています。
サイズが大きいですが、以下の白ボンドは口が大きくてヘラで直接すくえるのが便利で愛用しています。
最後に
今回はおすすめ接着剤としてグルー21をご紹介させていただきました。
手に入れるのは少し手間がかかりますが本当に便利なので、ぜひ一度試してみてください!
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